ビジネス書感想 コーチングの神様が教える「できる女」の法則 [ サリー・ヘルゲセン ]

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コーチングの神様が教える「できる女」の法則 [ サリー・ヘルゲセン ]


女性のキャリアアップを邪魔する悪癖についてかかれている本です。

たくさんのエピソードが記載されているので自分の悩みに当てはまるケースがあると思います。

私が1番大きく頷いたエピソードが「女性が話すとき」についての話で、会議などで女性的が何かのアイデアについて発言し、スルーされた後に別の男性が同様のアイデアを発言すると「いいアイデアだね!」、「私も賛同します」というように全く扱いが異なるというものでした。確かにこのようなことは度々ありますが、それは自分が女性だからとは認識していませんでした。

自覚なくかなり不利な場所で戦って来たのだなということがよくわかり勉強になりました。当たり前と言えば当たり前ですが、ただ真面目に仕事をこなすだけでは男性より割引いて見られてしまうのですね。。

12紹介されている悪弊の中で1番自分に当てはまると思ったのが「矮小化する」、でした。本を読むまでは自分はどちらかと言えば男性的な考えで、仕事上あまり卑屈になったり謙遜しすぎたりということはないと思っていました。

でも読みながら思い返してみると「ちょっと~」、「大したことないかもしれませんが」、「あまり関係ないかもしれませんが一応~」等の発言をよくしていたことに気がつきました。自分の発言を自分で割引いてしまうのは良くないので気をつけようと思いました。このような悪癖が身についてしまうのは傲慢に思われたくないという心理が働いているそうです。男性の傲慢は自信や大胆と解釈されるが、女性は否定的に評価されることが多いそうで確かにそうだなと感じます。ただ、傲慢に見られることを恐れて不確実な発言を繰り返すと意見を聞いてもらえなくなってしまうそうなので「ただ言いたいことを言うだけにするのがよいだろう」とのことでした。

他には、人間関係を築くだけで活用しない、キャリアより仕事を優先する、自分のレーダーで注意散漫になってしまうが自分には当てはまると感じました。

人間関係の活用は苦手としていたりあえて避けている女性が多いと思いますので参考になると思います。

その悪癖をどのようにして身につけるにいたったか、なぜ改善する必要があるのか、どのように改善していくかについてのエピソードが実例でたくさん紹介されているのでどのように改善していけば良いのかがわかりやすかったです。

キャリアアップを邪魔する12の悪癖

1.自分の実績をきちんと言わない

2.仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する

3.専門性を過大評価する

4.人間関係を築くだけで活用しない

5.初日から協力者を得ようとしない

6.キャリアより仕事を優先する

7.完璧主義の罠に陥る

8.喜ばせたい病

9.矮小化する

10.やりすぎる

11.反芻する

12.自分のレーダーで注意散漫になってしまう

私は当てはまらないと感じる項目も多かったですが、2~3は当てはまるものがあるのではないかと思いますので、キャリアについて悩みや不安がある方は一度読んでみると気づきがあると思います(^^)

同じ本を読んだ職場の女性と話をしたのですがほぼ全て当てはまるそうで、自身にはあまり当てはまらないという方も、他の女性はこのような問題を抱えて仕事をしているのだなと参考になると思います。私は仕事が上手く行った時は上司に自分からアピールしていたので女性はそういったことが苦手な方が多いのだなと勉強になりました。

記載されている12の悪癖は、さらにキャリアアップする上では邪魔になるけれど、今までのキャリアを形成するのには必要なことで、ここまで連れてきてくれたことは間違いないという話も印象的でした。例えばキャリアより仕事を優先する時期もないと仕事を覚えられませんし成長も出来ないと思います。

悪癖は性格とは関係なくただの習慣だそうなので反応の仕方を変えることでなくしていく事が出来るものです。少しずつなくしていき働きやすく、評価されやすくなるきっかけにしたいなと考えさせられました。

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