女性が管理職になったら読む本 ー「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法[ ギンカ・トーゲル ]を読みました。
著者はスイス人の方で、ビジネススクールIMDの教授をされている方ですが、日本人向けに編集されている内容なので、自分に当てはまると感じる事例が多く読み進めやすかったです。分析やデータが多くわかりやすくて、納得しながら読むことができました。
先日読んだ「コーチングの神様が教える「できる女」の法則」は無理して自分でないものになることが必要なのかなと感じることもありましたが、
こちらは無理はしすぎず自分らしいリーダーを目指すのがいいのだなと考えさせられました。
女性の弱点をなくしていくよりも、強みを活かすやり方を考えて行きたいと思いました。
ビジネス書感想 コーチングの神様が教える「できる女」の法則 [ サリー・ヘルゲセン ]
コーチングの神様を読んだときは、自分にはあまり当てはまらないと感じたのですが、仕事をしていく上で無理して自分を変えていたのかもしれないなと感じました。
友人が仕事をしているときの私を見たら、ずけずけとものを言うことに恐らく驚いて意外に感じると思います。。それだけプライベートと仕事で態度や思考が異なっていると自覚しています。
何度か転職を経験しているのですが、一社目は今の会社よりも裁量があり、個人の責任も大きかったので本来の自分と変えないと通用しなかったのかなと思います。
特に印象に残ったのが、男性は「ポテンシャル」で昇進するのに対して女性は「パフォーマンス」があって初めて昇進できるという内容です。
これは女性で納得しない人はかなり少ないのではないかと思う程本当にそうだなと感じました。
なんとなくそういうものだとは感じていましたが、文章で記載されているのを読んで、これが現実なのだから現実を受け入れて対策を考えなくてはいけないなと考えさせられました。残念ですがすぐには変えられない現実なので。。
同程度のパフォーマンスと能力のある男女どちらかを昇格させる際、男性が優先されるのは日本の社会では仕方がないと思っていましたが、それが女性のやる気を削ぎ、女性が管理職になりたがらない要因にもなっているのだと思います。自分自身も男性より後回しにされやる気を失った経験があります。
「有能かどうか」ではなく「有能だと相手から認識されるかどうか」が影響力を左右するため、男性の方が有利ということでした。
こんなにも不利なのに何の工夫もせず男性と同じように仕事をしていては、後回しにされて当たり前だなと後ろ向きな考えにもなってしまいました。。
また、「性格は変えられないが、行動は変えられる」という記述も印象に残りました。社会や会社で変えられないことは多いですが、自分の心がけ次第で変えられるものは変えていかなければ成長はないと考えさせられました。変えられるところから少しずつでも変えていこうと思います。
客観的な分析が多く参考になり、コーチングの神様の本と続けて読んだことで、自分の今後のキャリアについで考えることができました。
無理して仕事をしていると認識したことで、転職も考える必要があると感じました。無理を全く感じない仕事はないとは思いますが、今の環境は自分のキャリアにプラスになる要素が少ないと考えさせられました。
また、今の職場で続けるとしたら、これだけ女性にとって不利な環境で管理職となることは自分のキャリアには必要ないのではないかと、2つの書籍が意図していないであろう考えも持つようになりました。。長年男性が会社のメインだったので簡単には変わらないことが多いと思います。。
ただ、本を読むことで新しい思考を身につけたり、考えが変わるきっかけになるのは良いことだと思うので、またいろいろ読んでみようと思います。
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